2012/12/29

くいしんぼうばんざい


異国情緒のある食べ物が好き。


モロッコ料理屋さんが近くに出来たので忘年会がてら行ってみました。

モロッコはRCA時代に学校が持っていたモロッコアトリエ(名ばかりでただの公民館みたいな所だったけど)に一ヶ月滞在していた事もあり、モロッコ料理には愛着があります。


でもあのとき食べたモロッコ料理より美味しい物はまだ出会ってません。


煮物中心で魚料理も多く、日本人は絶対好きな味なんだけどなー
こっちでモロッコ料理食べるとなんかちがう。
もっと野菜がたっくさんはいってて味も薄かったように思います。

あーなつかしいな。

マラケシュからタンジェまで夜行電車乗ったり(結構危ないんだけど)羊の脳みそスープを屋台で食べたり(これも危ない)20人ぐらいの国籍も科も全然違う生徒が集まって生活してたからケンカもあった、友情もあった。





さらに別の忘年会で以前北京で食べた羊鍋が忘れられなくて
羊の薬膳鍋屋さんにも行ってみました。
北京の羊鍋とは鍋の味自体が違ってました。
モンゴル鍋なんだそうです。
辛いのと辛くない2種類の鍋で野菜たっぷり薄い肉たっぷりで
これはこれで美味しかった!


一緒に食べる仲間が楽しいと食べ物って一層美味しい。
くいしんぼう&酒飲みの人と食べるとなお楽しい!!



最近、病は気からとは良くったもの、体調をすっかり崩してしまっていたので
これで元気を取り戻したいです!

悪い気をぜーんぶ今年中に出し切って
来年は明るく楽しい、いつも通りの自分らしい年にしたいと思ってます。







明日は.....






友達のご家族がやってるうなぎ屋さんで忘年会です。
いやはや。。まだやるんかい!


ほんと!恵まれてる年末です。
みんなありがとう!!




2012/12/25

蝶じゃありません。蛾です。



忘年会の隙間に制作しています。職人体質でないので同じ形、色で作るのがすごく苦手。

一つ一つ色や模様を変えてると楽しいけれど時間がかかる。。




今回テーマを「蛾」にして作ってみてます。ちょっと気持ち悪い?


蝶は死のモチーフでもありますけど、私は蛾にもそんなイメージを持っているのは
速水御舟の「炎舞」の作品のイメージがあるからでしょうか。
はかない生死を感じられてすばらしい作品だと思います。

蛾と蝶とどう違うのかな?と調べてみたら、

蛾は夜に飛ぶ、
蛾は胴体が太い、
蛾は羽を広げてとまる、
触覚の形に違いがある。

などなどらしいです。(例外もあるみたいですが)

ちょっと前に触覚を作品のモチーフとして描いていた事もあるし、
今でもさなぎは私の作品のテーマでもあるので
成長した蛾を作りたくなったのは何か意味あるのかな。



この冬休みに何匹作れるだろう〜たくさん作って飛ばしたい。








2012/12/20

忘年会!とか

カンパーイ!
ということでパークハイアットのピークバーで親友と忘年会。
ちょっとガスってたけど夜景も綺麗でした。
ここの飲み放題は食べ物も充実していてホントに好き♥



毎年、元気だったねー楽しかったねー!
と分かち合える親友がいることに本当に感謝しています。

この後も忘年会目白押し。
今年も健康で居られた事を感謝しつつ...........





飲むぞw



2012/12/14

自分と家族と親友を信じる。



心が折れそうになった時にいつも助けてくれるのは家族と親友です。
それと大切にしてる本。何度も何度も読み返します。



そして自分を信じる。


端からみると遠回りして生きている様に見える人もそれはその人にとっては
意味があるのだと思います。

その人にもそれは意味があるのかわからなくても苦しくてもきっと
意味があるんだと信じています。








もっと研ぎすましたい。
心を。


今日はそう感じる日になりました。







作品に繋げたいな。

2012/12/03

イギリスの水彩画


渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されてる展示を観てきました。
マンチェスター大学ウィットワース美術館の水彩画の収蔵作品の展覧会です。

水彩画を教えるという仕事をしてから水彩画が気になるようになってしまいました。
職業病かなあ。
なかでもターナーのすばらしさが大変な気づきでした。
あの美しさは若い頃は全然わかりませんでして(笑)。
古くさいなーと思ってました。(本当すみません)

今回数点のターナーの水彩がみられて満足でした。青と赤茶の組み合わせの美しいこと!
小さい暗い形の筆使いも歯切れ良くて気持ちよかったです。
晩年の抽象的な水彩は黄泉の国にいる様でした。

すごいなあと思うのは200年前の水彩画と比べてイギリスの田舎風景が今でも殆ど変わっていないという事。
自然の美しさを大切にしているイギリス人の心うらやましい。



2012/11/26

イラン映画「庭師」を観ました

庭師」を観ました。
モフセン・マフマルバフ (Mohsen MAKHMALBAF) というイランの監督がつくった映画です。

19世紀半ばにイランで創始されたバハイ教という宗教の本部で働く信者をドキュメンタリータッチで撮った映画でした。ハバイ教という宗教を初めて知りました。
イスラムから弾圧されていた時期を経て世界中で信者がいる世界平和を教義としている新しい宗教なのだそうです。
なかなか興味深い宗教でした。

ハバイ教はイスラエルに本部を構えています。
イスラエルはご存知の通りイスラム、キリスト、ユダヤ教にとっても重要な場所でもあります。
またそのイスラエルという土地を通して平和と戦争、宗教の関係を観るものに考察させる映画でした。


宗教と平和は近いようで遠いものだと思いました。宗教は何の為にあるのだろう。
信仰は人にとって不可欠なものだと思っていますが。
争いはいつもそこから来ているような気がします。

もっと勉強したいと思った映画でした。



画像は映画とは全然関係ないですw
その夜に食べた南インド料理です。辛くて美味しかったです。

聞いた事の無いメニューばかりでこの次はアラカルトで頼んでみたいです。
インド家族のお客さんも来ていて、彼らが頼んでるメニューが気になって店員さんに聞いてみたらメニューにない料理を食べていたり!!なんだそれ!うらやましい〜


これ南インドの軽食クレープみたいなもの。美味しかった。

2012/11/15

秋ですね。


すっかり秋ですね。というかすでに冬の空気。
石川直樹さんの本を読みながらむずむずする旅心をおさえつつ。
ちくちく制作しています。

春にはイギリス行きたいなあ。と計画しているのですが。。
どうせ行くなら他にも寄りたいなあ。ベルギーでちゃんとアンソールとか
クノップフの「見捨てられた町」とかみたいな。

と妄想しながらちくちく制作しています。ちくちく......


2012/10/21

欠けてるもの の 魅力





松濤美術館でやってる古道具、その行き先 -坂田和實の40年-に行ってきました。
名前が似てるのでなんだか勝手に親近感をもっています、あは。



坂田さんが集めて来た世界各国の古いもの使われていた懐かしい物がたくさん。


壊れてしまったり朽ちてしまった形が美しい。


私は未完成の作品や壊れてしまった形に魅かれます。
その見えない先や以前あった形に思いを馳せたり想像したりするのが好きです。


坂田さんの集めた形たちは魂がやどっていて、
相性のよい主人の元へと大切にされているようです。


坂田さんは古い物たちと会話ができるイタコなのかも。
いいな。





私のもってる欠けたがらくたも大切にしようw




2012/10/14

ライク サムワン イン ラブ





アッバス・キアロスタミの映画「ライク サムワン イン ラブ」を見ました。

キアロスタミ「桜桃の味」の映画が大好きです。
キュメンタリーのような、まるでそこに自分が存在しているまたは
天使のような気持ちで見守っている様な感覚が大好きです。

今回もその話の空間に入り込んでいる様な不思議な感覚の映画でした。




でもこの映画は日本が舞台。
なので外国の方が撮る日本というイメージは日本人の私が感じる感覚とはもちろん違います。

まあそこの感想ははおいておきますw.



いま必要なインスタントな愛を求めて人は行動して失敗する。
生きるって寂しかったり切なかったりするから。


本当の愛ってもっと永遠で深いものってわかっているけれど、それだけでは現在の私たちを満足できない。



その葛藤こそが人間の愛すべき所なのかなあとこの映画を見た後に思いました。








人間てのは愛しい存在ですね。





2012/10/02

妻有アートトリエンナーレにいったこと


ちょっと前ですが、9月の半ばに新潟の妻有のアートトリエンナーレに行ってきました。
3年に一度のアートのお祭り。
冬はかなりの豪雪地帯であろう森の中や集落の中に作品が360点!

突然行く事になったので前日仕事終了後、夜に越後湯沢、次の日丸一日がっつり見学。夜、帰京というハードスケジュールでした。


しらみつぶしに見て行くと一日ではとうてい見れないので気になる作家を中心にまわりました。しかし作品と作品の間の距離が結構あるからたいへんだし、すごい山の中にある作品は探すのも一苦労w


宝探しみたいな感覚が楽しかったです。



草間の作品ものんびりした田舎にマッチしてるようなしてないような不思議な風景w

おなじみタレルの家。天気よくてよかったー。



アート作品もよかったけど、そばの花をはじめてみました。真っ白で小さい花でした。
運転してたから写真はとれずwきれいだったな。



あとは稲刈り直前だったので黄金に輝いていた稲穂が印象的。
なによりも自然の風景が美しかった。







2012/09/25

展示終了しました。


展示無事終わりました。
来て下さった方々、気にしていただいた方々、購入して下さった方々、
本当にありがとうございます。

今回はペインティングと一緒にいつもこっそり人に見せた事の無いドローイングもファイルをおかせていただきました。




思っていたよりも反響がよくて。

買っていただいた方も何人かいて自分の気がつかない部分があったのだとびっくりしています。ドローイングは私にとっては最初の表現ですしとても恥ずかしいものであり、そしてとても重要なものなので人に見せた事があまりないのです。

この自由さをもっと作品の中に活かせる様にしていきたいです。

今回の展示は本当によいきっかけになりました。
これからも素敵な表現が出来る様にがんばります。

2012/09/18

展示風景




展示もあと一週間です。
いらした方々から色々な感想をいただいて私も興味深いです。ありがとうございます。

自分が描いた絵がもう自分の所にいないんだなあという不思議な印象があります。




あと一週間よろしくお願い致します。


坂田 あづみ“わたしはおそれない”2012年9月5日(水)~ 9月23日(日)12:00 ~ 19:00 月・火休廊
会場:Bambinart Gallery
アーツ千代田3331(旧練成中学校)地階B107



http://www.bambinart.jp/

2012/09/07

個展しています。


とうとう展示がはじまりました。
東京秋葉原にあるアーツ千代田内のギャラリーです。
8日(土曜日)に18:00から20:00までレセプションパーティもちょこっとする予定です。
どうぞお越し下さいませ。



坂田 あづみ“わたしはおそれない”2012年9月5日(水)~ 9月23日(日)12:00 ~ 19:00 月・火休廊
会場:Bambinart Gallery
アーツ千代田3331(旧練成中学校)地階B107



http://www.bambinart.jp/

2012/08/23

アンソール展たのしみ!



アンソール展が損保ジャパン東郷青児美術館で9月8日からあります!

アンソールはベルギーの作家。
仮面やどくろのモチーフがよく登場します。

滑稽な風景のなかに恐怖や空しさが漂い、またはその反対にもとれる画面が大好きです。

特に白の使い方が私は好きです。
白と赤の混ざった画面がとても綺麗で今回とても楽しみにしています。

あーはやくみたい


と逃避してます。。。作品のタイトル決めなくちゃw

2012/08/19

たどり着きたい


2年前くらいだったか、彫刻家のルイーズ・ブルジョアが亡くなった時、
ツイッターで美術評論家の椹木野衣さんが彼女の作品について呟いていたこと。

彼女の彫刻は「つくる」というよりも、むしろ「辿り着く」感覚


私も辿り着きたい。
そんな作品をつくりたい。




2012/08/16

新宿からの富士山


新宿にある某ホテルでカクテル飲み放題。
ここは41階。見晴らしが最高なのです。
富士山がみえました!


かんぱーい!



ちょっとしたおつまみもおいしかった。



夜になっても素敵なのです。

しかしかなり酔っ払いましたw
飲んで笑って楽しいひと時。夏休みももうすぐ終わりです。



仕事と制作がんばります。







2012/08/15

神楽坂の夜

神楽坂の素敵なBARに連れていってもらいました。
もと神楽坂の美人芸者さんがやってる素敵なお店です。
入り口にちょっとしたスペースがあって毎月ガラスや陶器などの展示もやっています。

私も4月にさせて頂く事になりました。
楽しみです!

2012/08/12

センチメンタルな旅@えのしま



作品制作とセンチメンタルになってちょっとブルーになってる私を
友達がドライブに連れ出してくれました。
夕方から出かけて向かった先は夜の江ノ島。
江ノ島に行くのは実は初めて。神社をまわりながら島をぐるり。




奥津宮の天井になんと面白い構図のかめさんの絵が!かわいい。
酒井抱一画のかめさんでした。(現在あるのは模写だそうです)
画像は暗くてよくわかりませんw


そのあとしらす丼食べました。


海風が気持ちよかったです。







2012/08/10

センチメンタルな旅



作品を描いてる合間は美術に関する本を2〜3冊バラバラと読む様にしています。
テレビを見たり別の事をすると意志が弱いので集中がどっかいっちゃうw。


今日はアラーキーこと荒木経惟さんのエッセイを読みました。
アラーキーは見た目もユニークだし一般的にヌードやリアルで過激な写真を撮ってる写真家というイメージ。

性や死のセンチメンタルな強い感性がにじみ出てる詩的な写真家なのだと言う事は
イロイロ自分が経験しないとわからないものです。
写真自体そんなに詳しくないし、私も過激なのはあまり鑑賞するのが得意じゃないので
学生の頃はあまり注目していませんでした。

すごいなと思ったのは留学中にドイツでどこかの美術館の展示で
彼の作品を見たとき。

花を接写している写真を壁一杯にぎっしり貼った作品でした。

ただ美しいだけでなくグロテスクで淫乱でそれでいてはかなくて。
それを一瞬でたくさんとらえ、見る者に生きてるすばらしさを感じさせる作品で呆然としてしまいました。(それは色々経験したあとだからかもしれませんw)



荒木さんのエッセイも逸脱。話がポンポン前後してまるで短編映画を見ているよう。
ふざけた下ネタの文章の中に人間らしさや愛をちりばめて感性と行動力の強さに
憧れを持ちました。かっこいい。
荒木さんによると


女はエロリアリズム
男はセンチメンタルロマン



なんですって。なるほど。




荒木さんのこの一冊から愛をいただきました。すてき。



2012/08/08

オスカー・シュレンマー


制作していると昔のドローイングや集めた資料をよくひも解くのですが、
集めたポストカードを見てて思い出したのはなつかしいオスカーシュレンマー。

Oskar Schlemmerはバウハウスでは教鞭をとり、新しいアートやデザインの世界を広げた人
です。

オスカーシュレンマーの出会いは高校生の頃ですから20以上前ですねw
当時、高校生だった私はSONY(たぶん)のCMに使われていた彼の作品
「トリアディックバレエ」の造形に一目惚れ。

日本で上演されると聞いて大興奮で見に行きました。

画像はその当時のカタログ。
中身を見ると1989年7月末の公演で日本では初公演だったみたいです。
89年なので高校2年生だったのですねー。(年がばれるw)


だってこんなヘンテコな衣装でバレエを踊るんですよ?
たまらないでしょ?

ダンスなんて知識なかったけどこの衣装とヘンテコな動きが見れて
大変満足したものです。
また見てみたい。

今考えると高校生でオスカーシュレンマーとは。。
渋すぎる。。
どんな高校生なんだw




2012/08/07

新しい事を知る事はたのしい


中学高校時代の同級生がJAICAの任務を終えてバングラディッシュから戻って来たので
バングラディッシュ料理をごちそうになりました。

バングラデシュの料理はクミンの味がメインでしたが辛くなくて優しい味。
現地の人は生唐辛子をかじりながら食べるそうですがw
あとニンニクが効いてました。

一緒にいた他の仲間は同じ様なイスラム文化のパキスタンに以前住んでいたり、
番組プロデューサーをしてたりする友達だったのでバングラディッシュの話を織りまぜた
いろんな話題で盛り上がりました。
みんな知識が豊富でユニークですばらしい!
中学高校時代の友人は多種多様な職種について活躍してるので会うと
いい刺激になります。

知らない事を知るのってほんと面白い!
しかも12歳からお互いを知ってる訳だから、なんだか落ち着くんです。



画像はお土産でいただいた運針刺繍びっしりのスカーフ。かわいい♡



美味しそうにとれませんでしたが、これ、タマゴカレー。
家庭の味でレストランにはないメニューなんだそう。
むこうではタマゴは高級食材らしい。
ゆでタマゴを一度素揚げしてからカレーにしてるのでリッチでおいしかった。
お米もバングラディッシュから。



ごちそうさまでした。








2012/08/03

真珠の耳飾り?


上野の都美術館でやっているマウリッツハイツ美術館展に行ってきました。
都美術館も久々でリニューアルしてから初めて。
見た目全然変わってない。でもエレベーターがついてたりしてちょっと新しいかな?


マウリッツハイツ美術館展の目玉はあのフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。

マウリッツハイツはオランダのハーグという街にある小さい美術館で、
私は学生の頃訪れた事があります。

誰もいない部屋にあった少女の小さい絵をぼんやり見た記憶があります。
フェルメールよりも他のフランドルの画家の肖像画の背景の青が
美しかった記憶がありました。

フェルメールは本当に人気者ですね。


夕方に行けば人が少ないと言う話をきいて閉館間際に。

昼間に比べたらこれは空いてるというのかな?
作品点数も少ないし、それほどいい絵も来てないし。フェルメールだけ。

その絵も近くで見るのにとぐろを巻いてましたので
遠くからちらっとながめさせてもらいました。



ちっとも素敵にみえやしない。



私の鑑賞の持論はあるべき場所で見る事が一番いいと思ってます。
その土地の空気や作家のいた場所を感じながら鑑賞するのが
その作品の歴史や作家の意図を一番感じやすいと思います。

オランダの風景画と今のオランダの平らな風景を重ねると
思いはずっと絵画の世界に入り込めるはず。
日本でオランダの風景画みたってちっともあの空の広さを感じない。


お祭り騒ぎで鑑賞するのもいいけれど。


がっくりした後に見た別にちいさな展示、「都美術館ものがたり」にあった
梅原龍三郎の紫禁城がとてもよかった。
綺麗なオレンジとグリーン。

少し機嫌がなおりましたw



2012/07/31

アラブ・エクスプレス展



絵ばかり描いてても行き詰まるので
六本木の森美術館にアラブ・エクスプレス展を見に行きました。

今のアラブのアートを一同に見られる機会があるなんて森美術館はすばらしい。
しかも音声ガイドもただで借りられる。いい美術館です。

少し前にイスラエルのパレスチナ人地区に行かれた方のお話を聞いたのでアラブの作品に大変興味があったのです。



アラブのアートはメッセージ性が強くわかりやすく、表層の美しさというよりも人間的な美しさに満ちていたように感じました。やさしさも満ちていた。キツくなくさりげなく強いメッセージを受け取りました。人種で作品って全然違う。面白い。



アッパス・キアロスタミの映画を思い出しました。彼はイラン人ですね。
特に「桜桃の味」は大好きな映画です。





2012/07/25

やっております。


むひょー

苦悩しておりますー。

油絵をいじり続けるとダメになるのでドローイングの日があったり、
地塗りの日があったりと気分を変えながら神がおりてくるwのを待っております。

狭い部屋で制作してるのでどんどん自分の寝るスペースがなくなっていきます。
いったい来月はどうなっているのでしょうか?



今回の展示のタイトルは「わたしはおそれない」です。
恐れ(fear)は私の制作テーマの一つです。それを今回はピックアップしてみました。

やだーこわいーと思われるかもしれませんが
私は絵を描く事でfearを克服した先のモノを模索しているのです。




展示は9月5日(水)から末広町の3331のバンビナートギャラリーでやります。


おお、表玄関も私の絵になっておる!ドキドキ。

よろしくお願い致します。


2012/07/09

逃避ちう



うひーロールキャンバスをカットするだけでも汗だく。
ブログでも書こうかなーなどと逃避中。
ブログとか書くのは苦手なのにね。




しかしどうして作品制作する時に限って他の仕事も忙しくなるんですかねー。

2012/06/29

魂の切り売り。


只今制作をしております。
今回はちくちく布を使った作品ではございません。
なんと油絵です。(画像はドローイングです)


一応油画科出身なのでドローイングのつもりでペインティングはやってみたりはしていましたが、版画専攻でしたので、ペインティングで作品を発表するという事は今までした事がありませんでした。

今回ペインティングでという条件で展示をさせていただくことになり、いい機会だと思いただいまキャンバスと格闘しております。

なぜペインティングを避けていたかと言いますと、直接手をかけて制作する事に対して疑いを持っていたからです。版画や布などで作品を作るプロセスは必ず素材との格闘があります。時間がかかります。そこにわたし以外の力が加わって作品が出来ると思っていました。そのわたし以外の力がとても重要だったのです。

しかし実際ペンティングを始めてみるとペインティングの苦しみというのがわかってきました。一瞬でつかまなければいけない力があるのです。これは版画や布を作る時とは違うプレッシャーと力と判断力が必要で描いた後はとてもつかれます。




まるで魂を切り売りしているような感覚につつまれます。


油絵のにほいもなつかしく、色味やつやの魅力も再発見しています。





とても興味深い制作方法だなあと今更ながら感じながら制作中です。




2012/06/17

モネの庭 ジベルニー





パリにはずっと6日滞在してのんびりするつもりだったのですが、
あまりにもお天気がすばらしかったので、郊外に出たくなりまして
急遽モネのアトリエがあったジベルニーという場所に行ってみる事にしました。

パリの北駅にいってチケットを購入。。

自販機で買えるそうなんで挑戦してみたものの、
買い方がよくわからず。。

フランス語ぜーんぜんわかりましぇん。


旅慣れた感覚でなんとか適当に購入w

その後、駅の奥にカウンター付きのチケット売り場がありましたが買い方がわからなそうな外人客がかなりの長蛇の列を作っておりました。自販機で買ってよかったー





チケットは大きくて乗り換えも時間もちゃんと書いてあって日本のチケットよりも親切みたいね。さて電車の乗り場を確認して。と。

電車は約一時間弱の旅。結構綺麗な電車でした。



最寄りの駅を降りてみるとほとんど他国からやって来たツーリスト。
ガイドブックによると駅を降りればパリからの電車の時間に合わせてバス待機しているらしいのですが、駅前にはなーんにもない!

困り果てるツーリスト達w

面白いのはその方々の対応。タクシーを探しにいくアメリカ人、たちすくむ日本人、あわててそこらじゅうを歩き回ってるラテン系のおじさん。


ふと先の道に目をやると観光バスが停まってるではないか。
あれかなーと思って私が歩き出すと、
まねして周りの白人おばちゃんグループがついてきた。


イヤー私もなんも知らないんすよw。


彼女達の会話を聞いてるとイギリスなまりだったので安心して思わず話しかけてしまいました。運良くそのイギリス人グループの一人がフランス語が堪能な方で、バスのおじさんと会話してくれてそのバスがモネの庭行きで、往復チケットをおじさんから買う事が判明。

そしたら駅にいた色んな国の人たちがぞろぞろ追っかけて来て無事に皆バスに乗り込む事が出来ました。


運転手のおじさんさー駅近くにとめればいいのに。遠すぎるよ。バス停。





モネの庭はまるで極楽でした。
お花が咲き乱れてしあわせな気が満ちあふれていました。
モネの絵に合わせたアイリスや藤、多種多様な花が咲き乱れてそれはそれは見事で。


日本の庭園をイメージして作ったらしいですが。あんまりそんな感じしなかったな。
紅葉とか植えてありましたけど。






一年の中で一番美しくいい時期なんでしょう、ものすごい人人人!!!!
世界中から人々がごっそり集まってすごい騒ぎでした。
修学旅行か遠足なのか子供や中学生もたくさんいてふざけたり騒いだりたいへん!



人混みの苦手な私ですがなぜかその人混みが気ならない程
この庭にはいい気が流れていたのには驚きました。



世界中からモネの美しさの源を求めてやって来てるなんてなんて素敵なんだろうって。

記念撮影してる人たちのしあわせそうな顔。
見ず知らずの人々とこの幸せを共有出来ているという喜びが心からあふれてきました。





人間って人種が違っても年令が違っても時代が変わっても美しさに癒されようと求めるし、そしてゆるぎない美しさってあるんだなあと身を持って感じる事ができてよかった。



とても珍しく貴重な時間でした。



そのあと村のカフェでのんびりして村はずれの教会にモネのお墓があると知ったので行ってみました。




庭はツーリストですごい騒ぎなのですが小さい教会の一角にあるモネの墓にはだーれもいない!


鳥のさえずりだけ。そして広い広い空。



一人感動して思わず泣けてきたのは内緒ですw